2021/06/02 19:33

以前から素朴な疑問として保存を目的に作った漬物に何故保存料がいるのだろうと…。

摩訶不思議ですがその訳がわかりました。
漬物とは原料が野菜であれ何であれ、糠とか塩等の力を借りて発酵させて作りますが、今売られている漬物はアミノ酸調液等で味を付けた付物が大半を占めており、生鮮加工食品と同じなんですね。
発酵しないで腐敗するから保存料がいるようになり、当然、乳酸発酵した香り豊かな美味しさではなく、只ただ辛いだけの味となりますので旨味調味料であるアミノ酸が必要になり、主に甘い塩といわれるグルタミン酸ナトリウムを使用しますので余分な塩分の摂り過ぎにもなる。

漬物(付物)は、ここ何年かで味が落ちた食品の中でも筆頭格に入るのではないでしょうか。

いつごろからこの漬物とは似て非なる付物が世間に出回り始めたかはわかりませんが、各家庭に糠床があった頃は、あまり漬物専業大メーカーはなかったし、町の八百屋さん達は独自の工夫でいろいろな漬物を作っていたところもありまして漬物の食文化は守られていたように思います。

大量生産・大量販売・ローコストの叫ばれた頃から味を付けた付物に変わったように思われますが、「つけもの」は、やはり、香り豊かな漬け込んだ「漬物」を食べたいものです。